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【ただ今建築中】杉板貼りの外壁を施工中です②

柏市S様邸の杉板貼り外壁工事の続きです‥

前回ウッドロングエコにどぶ漬けして自然乾燥させた杉板を外壁に貼っていきたいと思います。

S様邸は杉板を横貼りで工事します。

実は板を横方向に貼るには板の形状が重要なのです。<(`^´)>

そこで、当社がお勧めするのが、べベル(アメリカ下見板)や、ドイツ下見板といったものです。

雨が外壁に当たるとスムーズに下に流れ落ちる形状の物で、 水が板のジョイントに溜まらないので木が腐りにくくなり長期にわたり外壁としての機能を維持することができるものです。

と、いう事で今回のチョイスは価格が比較的安く、メンテナンスがしやすいドイツ下見板で工事していきたいと思います。(`・ω・´)ゞ

ドイツ下見板形状

板の上側に斜めに大きく面を造っているため雨水が下に流れやすくなっている。

横貼り外壁におすすめ

 

本実加工形状

外壁に使う場合は縦貼りがおすすめで、横に貼る場合は比較的水がかかりずらい箇所なら問題なし

内装であればフローリングなどで用いる形状

まずは貼り始めの基準ラインを出していきます。

無垢材は湿気を吸ったり吐いたりする調湿効果が高い素材なので屋外に使用する際には注意が必要です。

それは‼ぴったりくっつけないことです。

2mmほどの隙間を開けて貼り進めていきます。

横から見た断面

クリアランスを設けながら貼っています。

 

夏と冬、湿度は180度変化し、湿気を含んだ木は膨張し、湿気を排出した木は収縮します。

調湿効果の高い無垢材のとっても良いところが使う場所によっては悪さをしちゃうんです。

だから‼ここ重要です‼

板と板をピッタリくっつけずにクリアランスを取りながら外壁を貼ってます。つまりわざと透かしてるのですw

そうすることで無垢板の動きに追従できるようになり、無垢板の突きつけや歪みが起こらないようになるのです。<(`^´)>

ドイツ下見板は正面から釘で固定するため部分的な貼り直しが必要な場合も容易に貼りなおすことができるので個人的に好きな外壁材です。

工事中

(小林辰成)