この家の「燃費は?」 快適に暮らすコストはどのくらいでしょうか?
2015 / 03 / 23 水戸工務店ブログ
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皆さんは快適に住むためのコスト、いわゆる「ランニングコスト」、と言われるものですが、どのくらいかかるかご存知ですか?
「このモデルハウスなら、一カ月このくらいですよ」とは言えても、それが参考になるのでしょうか?
(そもそも、大概のモデルハウスはものすごい電気代をかけて快適を維持している所が多いのですが)
実際はそれほど単純ではなく、住まいの性能は一定ではありません。
同じメーカーの同じシリーズの同じ仕様の家であっても、間取りが変わり、形が変われば性能は変わるのです。
ですが、現在は様々な計算ソフトが存在していますので、建物の性能を正確に入力していけばランニングコストをはじき出すことが出来ます。
と、言うことで、当社ではプラン提案の際に温熱環境の試算をお出ししています。
これは先日計算した例です。
計算をする理由の一つに、断熱性能の仕様をどのレベルにするかを決定するためです。
具体的には、屋根の断熱性能をどのレベルに設定するか?壁は?
樹脂サッシのガラスはペアガラス?トリプルガラス?
カーテンはよくあるもの?断熱性の高いハニカムブラインド?
仕様を上げるためには多少なりともイニシャルコストが掛かります。
そこを様々な組み合わせの中で、どれがベストかを判断するのです。
写真の計算を行った住まいでは、小屋裏もいれて36坪の家です。
空調設定は24時間一定で、夏は27℃、冬は22℃として計算。
もちろん涼温換気換気の家で、家中の温度差はほとんどありません。
計算結果では、もちろん一番イニシャルコストがかかる、屋根と壁の断熱は外断熱+充填断熱、トリプルガラスの樹脂サッシが一番消費エネルギーが低くなります。
ですが、一番お得かな?と考えたのは、イニシャルコストが抑えられ、かつ空調コストも少なく出来る、
屋根と壁の断熱は外断熱+充填断熱、ガラスをペアがらしにした樹脂サッシの仕様でした。
この住まいは南側からたくさん日が入れられるように設計しています。
そのため、ガラスの性能が低く、多少熱が逃げるとしても、トリプルガラスに比べ、ペアガラスのほうが日射取得しやすく、暖房費が削減できるためです。
オール電化として試算した結果、気になる年間冷暖房費は3万円弱となり、同じような規模の家の平均的な電気代と合わせ、1カ月1万円程度でした。
年間の電気代が12万円程度で、夏は涼しく、冬は暖かい、しかも家中の温度差がほとんど無い涼温換気の家となりました。
あなたの住む家はどの程度のコストで最高の住み心地を提供してくれるのでしょうか?
ここを考えておかないと、大変なことになりますよ。
作成者 : 水戸工務店