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ご契約に思う事

このところ、週末はいつも打ち合わせなどで忙しく過ごさせていただいております。
先日も、朝から打ち合わせを行い、午後からはご契約をさせた頂きました。

ご契約を頂きました野田市のN様邸は、早くお住まいになられたいことと思いますが、私どもの行程の都合上、来年の着工になりました。

ありがたいことに、現在、着工の予定が多くあり、家づくりを行うための要である、大工さんの手が足りないのです。
私たち水戸工務店では、責任を持って仕事をするため、伝統の技術を継承するためにも、大工職人は弟子として自社で育成し、家づくりを行っております。
そのため、急に大工さんは増やせないのです。

ですが、多くの (ほとんどの) 住宅会社では、大工さんは家一軒ごとの契約となり、その都度発注する形態をとっています。
大工の手が足りなければその都度探してきて、家一軒の大工工事を請け負わせているのです。
なぜかと言うと、自社で大工を囲う、と言うことは、仕事が少ない時にも大工さんの働きぶちを確保しなければなりません。
住宅会社としてはリスクとなるために、自社大工として囲うことを嫌うのです。
大工さんは一軒当たりの契約形態ですので、仕上げていくら、となりますが、この方式を「請負」と言います。

ですが、この「請負」と言う形態に問題があります。
金額が決まっていますから、早く仕上げれば仕上げるほど大工さんの給料が増えます。
そのため請負の大工さんは余計な仕事は嫌います。
使う人のためを思った一手間が掛けられない人もいるでしょう。
あってはならない事ですが、見えないところは手を抜く、ということになりかねません。
もちろんそうならない為に現場監督がいるのですが、常に見張るわけにはいきませんね。

物造りに携わる人は皆そうですが、本当はいいものを造りたいのです。
ですが、生活も懸かっていますから、採算も考えねばなりません。
そこで、水戸工務店では、大工さんの手間代も給料として毎月決められた額を支払っています。
大工さんは働いた分だけ給料をもらえることで、後々に残るいい仕事をしよう、と考えることが出来る様になります。

心をこめて家づくりに携わることの出来る人を育てることで、お客様が安心して住まう事の出来る家づくりが出来るのです。

そして、私たちの家づくりを理解してくれるお客様が、ご自分の住まいづくりを依頼して頂けることで、弟子を育成でき、いい家造りを続けていくことが出来るのです。

今後も水戸工務店の家造りを続けることで、お客様に安心をお届けしたいと思います。