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一生玄翁 (げんのう) 鍛冶屋で幸福です

久しぶりに大工道具の店へ鋸 (のこぎり) の目立てをお願いに行きました。

店内は大工道具や左官道具、基礎工事で使用する道具が店内狭しと置いてあり、奥の方に何か古ぼけたチラシが下がっていたので、何かと思い目をこらして覗いて見ると、まさに匠の技術というべきか、職人の魂というべきか、ものづくりに対する熱意が感じられる言葉を見て同じ職人として心に響くものを感じました。

『16歳から玄翁鍛冶になって39年。昔ながらの手作業仕事でひとつひとつ精魂込めて作っています。これからも日本一の玄翁鍛冶屋になるべく努力してまいる所存です。宜しくお願い申し上げます。 道心斎正行 (どうしんさいまさつら) 』と書いてありました。
(「玄翁 (げんのう) 」は通常「玄能」と書きます。)

ただ普通の言葉で淡々と書いてあったのですが、私は自分の体中にビリビリと強く感じるものがあり、その玄翁を見てみたい!と道具屋さんの店主に「この玄翁はどこにあるんですか?」と聞きました。
何しろ所狭しと道具が置いてあり、自分で探すのは大変そうだったので…。
すると、さすが店主です。「あそこです」と一発で置いてある場所を指し示してくれました。

私はこの道具屋さんでいい墨つぼ、玄翁をみつけて嬉しいです。
素晴らしい道具に出会えて良かったと思いました。
私も一生いい家を造る大工で幸せですと言いたいなぁ~