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世界遺産の島 屋久島で自然を満喫して感じた事 第一回


ずーっと以前から一度行って見たかった屋久島へ行って参りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

屋久島は日本列島を縦にしたような島と言われています。
南のふもとの方は沖縄の様な気候で暖かく少しずつ高地に登るごとに本州から北海道の気候になり、下の方では桜が満開でハイビスカスやブーゲンビリヤが咲いていましたが、山にバスで登って紀元杉の生えている場所まで行くと雪がかなり積もっていて危険な様子でした。

屋久杉自然館にて案内係の娘さんの説明がありましたが、樹齢100年未満の杉は地杉と呼ばれ、1000年未満は小杉だそうです。1000年を超えて初めて屋久杉と呼ばれるようになるとの事です。
屋久杉と呼ばれる称号を頂いている樹齢3000年を超えた弥生杉や紀元杉に出会えて本当に感激しました。胸高回り8,1mの巨木に抱きついて、よく頑張ってるなぁ~と思わず声を掛けてしまうのは私だけではないと思います。

3000年と言う長い年月を思えば、私達人間のたかだか100年なんとちっぽけな世界かと考えてしまいます。紀元杉の生えている所は、ものすごく空気がきれいに感じました。
私達が乗って行ったバスの排気ガスの臭いが気になる位、太古の自然が息づいていた。こうしてバスで簡単に移動できる事は便利だけど、地球を汚していると思いました。

その昔屋久杉は御神木とあがめられ誰一人として伐る者はいなかったそうですが、屋久島出身の儒学者泊如竹は眠れる森の資源の活用を計るために島民の迷信を解き、島津藩に献策を行いました。
約370年位前から屋久杉の本格的伐採が始まった。島民は何日も深い山に入り、何日間もかかって巨木を倒し、長さ60cm幅10cm位の薄い板に加工して (平木と呼んでいる) 、背負って山から下ろしたと言われています。
1730年享保の頃、平木2310枚で米一俵と同じ年貢だったそうです。
屋久杉は樹脂分が多く、くさりにくいので瓦と同じ役割に用い、こけら葺きと言う工法で屋根材として珍重され、主に関西方面に送られたそうです。

第2回は土埋木。お楽しみに・・・。