TOP >  国産材と大工の技を活かせる改良型木造軸組工法のありかたについての勉強会に参加しました

国産材と大工の技を活かせる改良型木造軸組工法のありかたについての勉強会に参加しました

先日、大宮ソニックシティビルで長期ちきゅう住宅国産材モデル型式認定 (手刻み型) 工法についての勉強会があり、参加してきました。
今までの木造軸組工法に、新しく長期優良住宅としての性能を満たし、認定審査も円滑に、そして型式住宅認定の取得が出来るようにすることが狙いでした。

この事によって昔ながらの大工の技術による手刻みの範囲仕様を設定して、今後の木造住宅を担う大工技能者の能力のレベルアップと評価を得ることが出来れば将来にわたって大工の確保、ひいては人材育成につながり、日本の文化である木造軸組工法で国産の材木を適材適所に使い、木の癖を読み切る事の出来る大工達を残し、育てる事も目標のひとつになっていると思います。

昔の大工さんのように家が造れれば良いと言う訳ではなく、この手刻み型住宅の特徴は当然大工の技能、施工や管理が重要視されます。
構造の安定に関する性能、接合部、耐力壁、水平構面の確保などが大切になってきます。

又、温熱環境に関する省エネルギー対策、維持管理、劣化の軽減等やらなければならない事、覚えなければならない事がたくさんありますが、この「手刻み型」型式認定工法を利用して、さらに使いやすく、国産材の利用拡大と大工の存在が地域で認められ工務店に対する高い信頼を得られるようにしたいと思います。

当社でも若い大工見習いの子を育てていますが、これから10数年後には腕の良いと言われる大工さんは半減する事になり、大工さんが造る本当の木造住宅は高級な建物となってしまうのではないかと思っています。
今のうちに大工さんを育てなくてはならないと思うこの頃です。