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大工さんの忘れ物

当社で30数年前に建てさせていただきT様の家の建て替え工事をすることになりました。
新しく作る家は、2世帯住宅。
当時3歳くらいだった息子さんが所帯を持って、お子さんが二人、なんだか感慨深いです、、、

当時家造りに関わっていた、大工の鈴木秀雄さんに、「Tさんのところ、建て替えることになったよ!」と伝えると、「お~~?じゃ鑿 (ノミ) 出てくるかな?」と。

話を聞くと、当時内装の板を張り終わったところで、壁の中に鑿を置いてきてしまったようです。

そして昨日、建て替えにあたって、古材の再利用のため、鈴木大工さんと若手を連れ、解体工事に言っていました。

神棚は木曽桧の一枚もの使ってあり、なかなかの貴重品、そして最近は使われなくなってしまいましたが、天然の絞り丸太の床柱などもありましたので、解体して持ち帰ります。

それらが終わってから、いよいよ鑿探し!

「どこにあるかわかるの?」と聞くと、「階段の上のほうにある」とのこと。

そして板を一枚剥がすと、「あった!あった!」
よく覚えてるもんだな~、と感心(笑)

30年以上も暗闇の孤独に耐えた鑿、再び日の目を見ることが出来ました。

そして鈴木大工さんの満面の笑み!

まだまだ現役で頑張ってくださいね、鑿と共に(笑)

所で鑿 (ノミ) という感じ、覚えていただけました?
こんな漢字 (感じ?) です。

28画の漢字、普通、読めないし、書けません(^^;