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大工職人の技術を生かす仕事 古材の再利用

こんにちは、小林弘典です。

 

先日ご契約させていただいた、市川市のI様邸、

昨日お伺いして、一仕事、の話です。

 

大工さんでなければ出来ない仕事、その一つに古材利用があります。

 

I様邸はI様のおじいさんが60年前に建てたお家で、名古屋から大工さんを呼んで建てた、と言われるだけあって、立派なお宅でした。

 

とは言え、昔に建てたいえですから、当然寒かったり、残念ながらかなり傾いでしまっていたり、、、

そこで快適で丈夫な住まいにする為に、当社にて建て替え工事を請け負わせていただくことになりました。

 

I様邸の和室の設えは上質な素材を使った贅沢なもの、ですが、捨ててしまってはゴミになってしまいます。

今となってはなかなか手に入らないような材もありましたので、来週から始まる本格的な解体工事の前に、

大工さんによる解体作業です。

 

 

まずは、欄間、一刀彫の遠近感まで現した、素晴らしく手間のかかった一品です。
これは再利用、と言うほど大変なものでは無いですが(笑)

床の間の板はすべてケヤキの一枚もの、今はなかなか手に入りません。

床の間の板には、昔ながらの板の反り止め加工である吸い付き桟が施工されていて、急遽若手の大工に講釈を始めることになりました(笑)

今は工具など使えば難しい仕事ではありませんが、当時は手加工で非常に手間のかかる仕事だったと思います。

 

全て加工場で保管して、新しいお家に生かしていきます!

 

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有限会社 水戸工務店
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TEL:04-7131-8619
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