昨日は、一昨日続いて都内におり、虎の門にて木造技能者育成検討委員会に参加。

いわゆる、大工さんを増やすためにどうするか？ の有識者会議です。

参加メンバーは、大学の名誉教授や各社団法人の代表、大手ハウスメーカーに大手ゼネコンなど、錚々たるメンバーです。

その中に混じって、実際に大工さんを育てている工務店として、意見を述べさせていただきました。

現在の大工さん不足は非常に深刻で、10年後には現在の半分、その十年後にはさらに半分になると言われています。

この人数には、大工としての満足な技術を持っていない（のに、大工と自己申告している）人が含まれていますので、実際に木造の家を建てるにあたっては、本当に人不足に時代と言えます。

今回参加したメンバーでは、大工さんを育てている、というところは非常に少ないのがもどかしく感じます。

水戸工務店では大工職人を弟子として育てておりますが、全国的にも非常に珍しい例といえるでしょう。

大変なこともありますが、将来に向かって、伝統の技術を維持するためには、誰かが苦労をしなければなりません。

私の会社には、幸い技術をもった人人間がおりますので、社会的責任として、人材育成に取り組んでいます。

今から10年後、残すべき価値のある建築物を、直せる人がいないから残せない、なんて事が現実的にはあり得ます。

ストック型社会、と言われるスクラップ&ビルドから脱却しなければいけない時代です。

そのために最も必要な職人がいない、などと言う未来は作りたくありません。

私が作りたい家は、「住み心地が良く、快適で、安全で、住み継ぐ価値がある住まい」です。

そして、その家に住むお客様が、一人でも多く笑顔になるために、頑張っていきたいと思います。