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大工育成塾より受け入れている女の子大工見習い塾生を一喝する

墨付けをする時に私は“真美”を一喝しました。

『やる気がないならやめてしまえー!!』
『すぐ帰れー!!』

・・・と。
なぜそうしたか。

本気で教える時に本気で聞いていないと分からなくなるからだ。
材木一本と言えど、無駄にする事は許されないのだ!

国交省の肝入れで、日本の伝統木造軸組み工法の出来る職人を育てる為、松田妙子塾長のご苦労により、このプロジェクトが実行されました。

大工育成塾の二期生、約50名による修了製作 (木造新築工事) 二階建て36坪、耐震強度のある通し貫工法を、塾生全員で工程別に、3月7日より墨付手刻み加工に入ります。

水戸工務店で受け入れている、大工塾生“山田真美”は女の子です。

3年間無事に修業年月を迎える事が出来、受け入れ工務店としての責任を果たす事が出来て嬉しいと思いです。
真美が修了製作で受け持つ部分は隅木の部分です。隅木の納まりはかなり高度の矩使い (さしがねつかい) が必要です。
一般の大工さんは現場で削り合わせて取合い部を納めるのが普通の施工ですが、今回の場所は棒隅と言われる部分です。
入中、本中、出中、隅の長さと勾配を計算して、一回できっちり納めなくてはなりません。

技術が問われる、大事な部分になります。