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新年あけましておめでとうございます

今年はカレンダーで最初の日曜日が6日でしたので、職人達も1月6日迄休みとし、7日から仕事始めとなりました。

遠い現場に行く職人達は、7日の早朝5時半に集合して車2台に分乗して出発しました。
近くの現場へ行く職人は7時までに全員出て来ました。
大工職人達に今年もいい家をつくる為にケガや病気をせず元気に仕事に励んでください、とお願いしました。

朝から新年のあいさつ回りに業者の皆さんが来られた中で、やはり家造りの話が出て来ます。
日本の伝統文化である木造軸組工法を造る大工さんを誰が育てるのか、若い子供達がものづくり手造りの世界に入って仕事を覚えられる迄頑張る事が出来るか。

そんな事を話す中で1月6日の読売新聞に社会面に載っていた「瓦生産激減」
飛鳥時代に大陸から伝わり1400年の歴史を刻んで来た瓦が危機に直面している。

割安なスレート等の普及で生産量が最盛期の4分の1まで落ち込んでおり「このままでは国宝の寺やお城の瓦を葺く技術まで損なわれる」と心配する声が上がっている。
瓦をつくる業者数も減少の一途をたどっている。事業所は1979年に2688社あったが、2010年には15分の1の175社にまで激減した。

阪神大震災の際の「重い瓦屋根の建物は倒れやすい」と風評があった影響とされるが、これに対し業界は瓦が重いからではなく、建物自体の老朽化などが原因だったとしている。
私も今の建築基準法をきちんと守って造る家が屋根に瓦を乗せた位の重さで倒壊する事はないと断言する!これからも瓦屋根の家を造って行くつもりです。
今造られている耐震瓦は昔より軽く、手入れもかからず長期的に見てお金も手間もかからないのでお施主様におすすめしています。
瓦屋さんだけでなく、日本の伝統文化の左官屋さん、畳屋さんもやはり減少の一途である。

私は、これ以上事態が悪い方向に行かないよう、国が法律を作り、家を新築する時は必ず瓦、左官、畳をどこかに使用するようにするべきであると思っている。
今の日本人は何か忘れているような気がしてならない。
外国人が日本に来て素晴らしいと思えるのは山間に残っている日本の原風景だと言う。
日本にはまだ素晴らしい所や物がまだたくさん残っている。今のうちに国の力で日本の伝統文化を残して行ける方法を考えてほしいと切に願っている。
「伝統の技は一代欠けたら途絶えてしまう」と書かれてあった。