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温水式床暖房の熱源改修工事を行いました。

柏市のT様邸で、床暖房システムの熱源を変える工事を行いました。

T様邸は2006年の夏に竣工しており、その当時の床暖房の熱源としては灯油が一番お
得だったこともあり、灯油のボイラーをお勧めして、施工しておりました。
竣工後しばらくで、原油の高騰があり、灯油の値段も倍以上に跳ね上がってしまいま
した。
そのため、ランニングコストも思ったよりかかってしまっていたのが実情です。

そんな折、T様より、太陽光発電と床下に蓄熱暖房器具を入れたいとの、ご連絡を頂
きました。

T様邸は外断熱のソーラーサーキットの家で、基礎外断熱を行っていますので、床下
に蓄熱暖房機を置く条件は整っております。
しかしながら、床暖房のための床下断熱も入っており、床下蓄熱暖房を使うために
は、その断熱材をはがさなくてはなりません。
わざわざ入っている断熱材をはがすなど、すごくもったいない!

T様のお話しでは、「この時代に化石燃料を使うことに抵抗がある」と仰られてたので、別の方法を提示させていただきました。

以前より、灯油のボイラー代わりを探しており、ヒートポンプ利用の温水暖房熱源があることは知っていました。
三菱電機のエコヌクールピコ、と言うものです。
ですが、ヒートポンプの弱点と言いますか、高温のお湯が出ないと言う点があります。
エコヌクールピコでは、50℃のお湯しか出ず、当社の床組みのように、下張りに構造用合板を張ってから仕上げの床板を施工するような、床材が厚くなるシステムでは心もとないのが実情でした。
ですが、新しく改良されたエコヌクールピコでは、55℃のお湯が出るようになり、「これならいけるはず」と思えたのでお勧めすることにいたしました。

9時くらいから15時くらいの作業で交換作業が終了いたしました。

 

 

 

 

 

床暖房屋さんと、電気屋さんでテスト運転をして、「たぶんあったまっていると思うんだけど」と連絡が入りました。
低温水暖房のため、温まっているか感じにくい様です。
暖房しているかしていないか判らないけど全体が暖かい、と言うのが最高の暖房です。

もともと、18時くらいには伺う予定でしたので、電気さんにはとりあえず帰ってもらいました。

お伺いして、お家に上がって確かめて見ますと、ちゃんと温まって居りました。

このエコヌクールは、非常に便利なリモコンで、24時間、30分感覚で入り切りを設定できます。
つまり、オール電化契約の家なら、深夜電力や、朝晩の安い時間帯に作動し、昼間時間の高い時間帯は止める、もしくは「控えめに運転する」と言ったことが可能です。
電気の安い時間帯にフル稼働させ家全体に蓄熱、昼間の高い時間は使わない、と言うようにすれば快適かつ、ランニングコストも減らせます。

化石燃料も使わなくなり、ボイラーからでる排気ガスもなくなりました。
外においてある大きな灯油タンク撤去したため、盗油の心配も、火災の心配もなくなり、すっきりとしました。
いろいろな問題も解決できて、とてもに良かったです。

一夜明けて火曜日の朝、外気温を見ると、2℃台、エコヌクールは大気の熱を利用するヒートポンプなので、温まっているかちょっと心配になって電話をかけてみました。
T様の奥様の「ちゃんと温まっていますよ~」の声に、一安心、でした。