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自宅兼モデルハウスの完成見学会を開催しました

8月に上棟しました私の自宅兼モデルハウスが完成し、21日、22日の二日間で完成見学会を開催いたしました。

この家は、今後水戸工務店が目指す、住まい手が健康的で気持ちよく住める、省エネルギーで環境に優しい住まいとするため、パッシブハウスの設計手法を取り入れたゼロエネルギーハウスです。
そこに室内空気環境がきれいになり、夏冬ともにどの空間も温度差のない涼温換気システムを取り入れた住宅となります。

おかげさまで、45組100人を超えるたくさんの方にご来場いただきました。
1日目は冷たい風は吹いていましたが、室内は暖かく暖房なしで快適でしたが、2日目は暖かくなるでしょうという予報と反し、大変寒く、
家の中のエアコン1台で快適温度を体感していただくことができました。

1階28坪、2階22坪、小屋裏を入れると計58坪の住宅になりますが、5kw (16畳用) のエアコン1台でどの部屋も温度差のない快適空間だったことにご来場のお客様は大変驚いておられ、本当に室外機が1台しかないのかを確かめに行き、「本当に1台しかない…こんな家もあるんだね」と熱心に見学されていました。

また木組みや造り家具、化粧階段等の大工さんの技術に、「こういうことのできる職人さんがいるんですね。」とおっしゃられたので「当社では、伝統的な技能から最新の工法が出来る大工を一から育てています」というと、「素晴らしいですね~。これからは職人さんがどんどん減るようなので、ぜひ育てていってもらいたいです」とおっしゃっていました。

今回、私も自宅を建てる事が出来たというお礼と報告のお手紙を、今まで建てていただいたお客様に送らせていただいたところ、父の代からのお客様で昭和63年に新築した我孫子市のN様がお越しくださいました。

当時13歳だった私が学校の休みの時、N様の現場で大工手伝いをしていて、父にしょっちゅう怒られていたそうです。
そんな私に奥様が「お仕事継ぐの?」と聞いたら「うん、継ぐんだ」と言った事を覚えていてくださり、今回お手紙を読んで、「あの時のお兄ちゃんが一人前になって、家を建てたんだから、絶対見に行かなくちゃ!」とご主人におっしゃったそうです。
そんな昔の事を覚えていてくれて、あ~見てくれてる人もいるんだなと感激しました。
ちなみに兄の家ではなく、私の家だから見に行きたいと思ったと奥様に言われ、更に感激し、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

N様の家は築27年経ちますが、今もお客様が家に来ると、「いい柱を使ってるね」と皆さんおっしゃるそうです。
N様だけでなく、父の代のお客様からリフォームの相談などでお伺いすると、「昔お父さんに造ってもらったこの家は本当に丈夫で、地震が来ても大丈夫だから、悪くなったところを直しながら、長く住んで行きたいと思ってるの。水戸さんで建てて良かった。」とおっしゃってくださいます。

父は昔から、柱や構造材などはもちろん、下地に使う材なども自分の目で見て、買い付けに行ったりと、こだわって来ました。
そのこだわりの材をしっかりと生かし、造り上げた家が信頼へつながったのだと思っています。

水戸工務店の家造りは、どのハウスメーカーも真似できない家造りです。
ゼロエネルギーや高断熱仕様の住宅は、ハウスメーカーでもしっかりとしたノウハウと知識があれば造る事はできますが、木材の目利きやそれをどのように生かすかは経験と技術を積んだ職人でなければ成しえません。

一棟一棟昔から変わらない手造りのこだわりの家を父の代で終わらす事無く、これからもしっかりとした技と経験を積み、次世代を担う若い職人達に継承していきたいと思います。

この家は私の自宅でもありますが、モデルハウスとしてもご見学いただけますので、事前にご連絡いただけましたら、ご案内させていただきます。
ぜひ猛暑や厳寒の日にお越しいただき、体感してください!