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解体した古い倉の庇桁を新築する家の棟木に使います


柏市I様邸の建方上棟を11月3日・文化の日に決めました。
この日は、お施主様の誕生日と重なるそうで「記念になります」と言われました。
おめでたい事が重なって良かったですね。
当社では、安全の上に安全を確認して工事を進めるように努力していきます。

 

 

 

今度新築する家の棟木に、約50年前に作られた倉の下屋庇の桁に使ってあった、長さ7m50cmの杉の丸太材を利用しましょうか?と申し上げたところ、「ぜひ使ってほしい」との事でした。
倉を解体する際に上手にはずして、今は当社の作業場で加工しています。
新築する家の棟木になる為に生まれ変わった杉丸太は、これからも家を守ってくれると思います。

先日、新潟県江南区沢海 (沢海=そうみ) (旧蒲原郡) にある北方文化博物館を見学してきました。
ここは、豪農の館だった有名な建物です。この館の廊下には、長さ30m・1本杉の庇桁があり、節もなく、割れもほとんどない素晴らしいものでした。

いま当社で墨付けをしている材の4倍の長さがあります。
すごいですね。

当時は、遠く福島県から阿賀野川にイカダを組んで運んできたそうです。
この長い材を運ぶのも大変ですが、墨付けをして刻み加工をした明治時代の大工さんの技術も本当に素晴らしいと感じました。