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関根大貴君、第9回大工育成塾卒業おめでとう。

大工育成塾は国土交通省の援助を受け、松田妙子理事長のお骨折りによって、
11年前に日本の伝統文化である木造軸組工法の出来る大工さんを育てようとして始められました。

今年は早くも9回目の卒業式が行われ、当社で修業をした、関根大貴が無事卒業しました。

3年前入塾した生徒 (101人) のうち残った生徒は51人とのことでした。
約半数の生徒が何らかの理由でやめていったのです。
私は水戸工務店に大工育成塾から入ってきた、大貴君に敬意を表したいと思います。
良く三年間がんばってくれたと、褒めてあげたい気持ちでいっぱいです。

今迄の三年間にはつらい事、苦しい事もあったと思います。
当社は、仕事に一切妥協を許さない、という方針で仕事をしていますから、
常々、自分の家を造るつもりでお客様の家造りをしなさいと教えています。

当社からは、今年の大貴君と5年前の吉田真美さんの二人が、大工育成塾を卒業することが出来ました。

今、建築業にに携わる大工さんは、全国で40万人といわれています。
ピーク時の94万人から、ここ20年位で大工さんの数は激減しています。
このまま放置しておくと、日本の伝統文化である木造軸組の家を造れる大工さんがいなくなってしまうと危惧されます。

大貴君、これからもまだまだ勉強しなければならないと思います。
この卒業式はひとつの節目として、是非これからの木造建築を残すようにガンバって下さい。

余談ですが、卒業式では、林野庁の方々と名刺を交換させていただきました。
当社では毎年、木造の家造りを考える建て主さまや、木造家造りにたずさわる職人たちを連れて、
岐阜の国有林の山見学を行っております。
普通には入れない国有林ですが、林野庁にご協力いただいて入らせていただいているのです。
どうぞ、ことしも参りますので、よろしくお願い申し上げます。