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階段落ち事件

年末年始の長いお休み明け、今朝久しぶりに息子達を保育園にあずけました。
今年は三が日過ぎても、あと二日間の有給休暇を取ればまた三連休というカレンダーだったせいか、今日が保育園始めという子供達で保育園はいっぱいでした。

休み明けの子供達はたいてい置いていかれるのが嫌で、ぐずります。
そんな泣き声がそこかしこに聴こえる朝でした。

長休み明けにあずける時は担任の先生に休み中の子供の様子を伝えることになっています。
先生:「うわぁ~。カラフルな顔ですねぇ!」
私 :「1月2日の夜に、階段を上から下までころげ落ちまして・・・」
階段落ちで出来たコブで一番大きかったのは、眉間のコブ。
腫れが引いた頃には目の縁に青いアザが出てきて、まるでボクシングパンチを受けた人のように。
本人は落ちた直後に一通り泣いたあとはケロリとし、相変わらずのやんちゃ振りですが、私の方がその後ずっと後遺症を心配している、新年早々のハプニングでした。

息子が落ちた階段は、私の実家、築35年の家の直階段でした。
蹴上200mm、踏面210mm、上り切り14段の階段ですから、特別に急な階段というわけではないでしょう。しかし、保育園の階段の方が家庭の階段に比べて緩やかで、その階段を前向きで大人と同じように降りることに慣れてきた息子は、いくら家の階段では後ろ向きに両手をついて降りてくるように教えてもそれに慣れず、目を離した隙に一人で階段を降り始め・・・の最初の段で踏み外し、一気に下まで落ちたのでは・・・
というのが、既に下まで落ちてしまった息子しか見ていない私が、後で落ち着いて考えて予想した事の次第です。

階段ゲートという商品がベビー用商品にありますが、あれって使う気になりにくいですよね。
昇り降りの度に開け閉めするのが面倒。
階段の形状によっては、大人にとって邪魔な存在。
そして、インテリアに馴染まない。
もちろん、小さい子供の安全が第一の時期に一時付ければ良いのではありますが、取り付けるのが躊躇われてしまします。

しかし・・・今回のような事があると何か対策を考えずにはいられない。

単純ではありますが、直階段のプランニングには臆病になりそうです。
だって、一番上でコケたら下まで一気ですものね。
階段落ちハプニングが起きる条件が揃うことは滅多に無いのでしょうが、起きた時、直階段はダメージ大きいです。今回息子は、コブとアザで済んでまだましでした。
「それを承知の上で、生活上他の何か対策を持った上でプランすべし」を実感。

当社のプランでは廻り階段とするのがほとんどです。
が、たまにどうしても直階段を希望されることも・・・
直階段で蹴込板を無くす階段がカッコイイという提案も・・・
または、間取りの取り方でどうしても直階段になってしまう事も。

まだまだ未熟で勉強中の建築士としては、そんな時、どのようにお客様にご説明とご提案が出来るのか?と言うことを考えるきっかけになった事件でした。