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4月から新人の大工見習いが入りました。

4月1日より、新人大工見習いとして、入江亘君が水戸工務店に入った。

昨年の8月ごろ、中央工学校の先生から電話があり、「卒業する子が大工を希望しているのでいかがでしょうか。」との問い合わせがありました。

面談をするので連れて来てください、と言うことで、8月の暑い日なか、当社までやってきたのが初対面です。

少しの間でしたが話を聞き、とりあえず、卒業後に来なさいと、話しました。

ただし、入江君には「犬や猫を預かるわけではないので、一度お父さんかお母さんと来て、話をさせてくれ」と伝えておいたで、今年の2月の初めごろになって、お父さんを連れて話しにこられました。
4月の日柄のいい日に来ます、と言うことで、最後の春休みを満喫したと思います。

私が弟子に入ったころは、春休みなど無く、中学卒業後すぐに、単身水戸から柏に出てきたことを思い出しました。
そのような覚悟を今の子供たちに求めるのは無理なことだとわかっていますので、あえて何も言いませんでした。

その後、3月31日になっても、何の連絡も無いので、もしかしたら嫌になったのかな、と思っていたら、4月1日に突然出社してきました。

そこで一喝!
「仕事に来る前に一度くらい下見に来い! 来るなら何日に来ますと約束するのが当たり前だ!」
初めて出社してきた入江君もいきなり怒鳴られてびっくりしたと思いますが、私も社会人としてのマナーを身につけさせてやらねばなりません。

入江君が人間として成熟するためにも、これからもビシビシやるつもりです。

今日は出社2日目、まずは道具の整理、手入れの仕方からやらせています。
カンナ、ノミが切れるようになるまでにどれくらい掛かるだろうか。

昔から、穴掘り三年、鋸五年、墨付け八年、研ぎは一生、と言うくらいです。
きれいに永く切れるように研ぐのは非常に難しいのです。

修行は永く辛いときもあると思いますが、がんばって一人前になって欲しいものです。

 

 

 

 

 

 

 

風の強い4月1日、資材置き場にて。
真ん中の細くて背が高いのが入江君です。