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JBN次世代の会 京都・滋賀視察に行ってきました。

 

私が所属する工務店の全国組織のJBN、その次世代を担うメンバーで構成された、JBN次世代の会で
京都・滋賀へ視察に行ってまいりました。

 

京都と滋賀を回るスケジュールですので、今回は二日間の日程です。

 

初日は京都、こちらでは京都で新築はもちろん、リノベーション工事も多く手掛けるツキデ工務店さんの実例拝見。
築100年以上の家をリノベーションで生まれ変わらせた物件です。
100年以上、もしかしたら180年経ってるかも、、、とのことでしたが、正確には判らないそうです。
さすが京都、というべきか(笑)

 

リノベーションに当たって、高度な計算方法である、限界耐力計算を使ったとのこと。
限界耐力計算以外の方法では安全を確保できないのでしょうね。

 

外観は突出せず、しかしながらギャラリーとしても使うのでモダンに、格好良く仕上がっていました。
既にお住まいになられているので、内部の写真はお見せできませんが、さすが、京都で第一線を張るだけあって、丁寧な技術に目を見張りました。

京都の町屋の建築は特殊だな、と改めて思わされた実例でした。

 

ツキデ工務店さんの物件を後にし、次に向かったのは青蓮院、しかし、知恩院近くの青蓮院ではなく東山山頂にある青蓮院です。
青蓮院武道場を移築したものと、木造で作られた大きなはねだしのウッドデッキ展望台を見学しました。

 

京都では文化財の移築でも、特例などは無く、現状の建築法規との兼ね合いが非常に難しいようで、この武道場の移築にも相当苦労をされたようでした。
京都市や国と掛け合い、なんとか抜け道を作って行ったとのこと、着工までに4年かかったそうです。

 

そして、その裏手にははねだしで作った大ウッドテラス!
東山山頂ですので、市内を一望でき、本当にいい眺めでした。

 


はねだしの模型を元に設計者のかたが丁寧に説明してくださいました。
鉄骨で造れば簡単ですが、日本の資源で数少ない、余りある資源である木材。
日本の木で作ることの意味を改めて考えさせられました。

 


そして普段は見ることの出来ない舞台裏、というか舞台の下です(笑)
20m跳ねだしている構造は圧巻の一言でした。
しかも集成材などではなく、無垢材を使って作られているのを目の当たりにして、普段より無垢材にこだわっている工務店としては感動ものでした。

 

長くなったので、滋賀編は続きます(笑)