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紅葉の八溝山系に木材の見学に行く

去る11月15日、当社でソーラーサーキット関連の建材を卸していただいている、株式会社万代さんに誘われて、産地の見える物造りと言う事で、構造材の伐採見学ツアーに参加してきました。
東北の玄関口といわれる福島県南部の白川と栃木、茨城県北部に連なる八溝山へ入り、
協和木材様の伐採中の山と、製材工場へ行って参りました。
現地に向かう途中、のどかな田舎の風景と美しい紅葉に気分も爽快、雄太かな自然を満喫してきました。

国産材資源の循環を行なっている協和木材さんは、山の所有者から、50~60年生の杉、桧の伐採件を買って植林プランを立ててから伐採をしているので、手入れが行き届いておりました。
いったん人の手が入った山は、植林、下草刈り、間伐等継続して行なわないと、良い山になりません。
それらをしっかり行なった、手入れの行き届いた山はまさに地球環境にやさしい山だと感銘を受けました。
私たちが入らせていただいた山もかなりの傾斜でしたが、その山で働く40歳代くらいのご夫婦は、この山はまだゆるい位ですよと、笑っておられました。

↑木を切り倒している瞬間です。

↑この木はなかなか年輪の詰まった良い木でした。

切り倒した丸太を運ぶ運搬車が、まるで戦車のような大きなキャタピラがついており、その車で上手に丸太を運ぶ奥様をみて、「すっごいねー」としきりに我が妻が感心しておりました。

↑うわさの丸太運び戦車です。

山を後にし、製材所に移動しました。
年間16万立米を製材する大手の製材所で、貯木場も約45万坪と広く、
協和木材さんでは伐採後山で3ヶ月間、天然葉枯らし乾燥したあと、葉を落とし、玉切り (使う長さに荒切りすることを) 行い、製材所に運びます。
そこで軽量、中量、重量の3種類に選別して、用途に応じて、天然乾燥、製材、人工乾燥を経て、JAS格付け技師による目視選別を行い、出荷しているとのことでした。

↑天然乾燥中の丸太です。文字通り山の様です。

↑はるか向こうまで、材木が積まれていました。

↑こんなに材木が並んでいると壮観と言う他在りません。

私たち、水戸工務店では、毎年5月にお客様を連れて、東濃桧の山にも見学に行きますが、
きちんと林業に取り組んでいる山は、美しく、子の代、孫の代のためにも、残してゆかなければならないと改めて痛感いたしました。

幸いと言うか、産地にとっては辛いのですが、国産材は今が底値です。
世界に誇れる優良材、国産材を使った家作りを考えてみませんか?