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ユニバーサルデザインワークシートが役に立ちました

先日、30年前に建て替えさせていただいたA様からご連絡いただき、いろいろと改築をさせていただきました。

当社で建てさせて頂いたとき、A様は50代の現役バリバリの建具職人でした。
86歳になられておいでのA様は、半年間入院されていましたが、昨日めでたく退院されました。
これからは自宅でリハビリをしながら在宅介護の形になるそうです。

介護しやすいように、また、なるべく自立できるようにと、改築をいたしました。
健康住宅普及協会で取り組んでいる、ユニバーサルデザインの家。
そのワークシートを生かして、どんな方でも使いやすいようにと色々とチェックしながら進めます。
まずは寝室の近くにトイレを作りました。
手すりもつける必要があるのですが、一口に手すりといっても様々です。
ベッドから車椅子に乗り移るための手すり、トイレの出入り口はもちろん、立ち座りに使う手すり、廊下を移動するための手すりと、いろいろあります。
ご相談の結果、今後必要があれば、また改めて考えるということで、現在は自分で動くための手すりを取り付けることになりました。

久しぶり意拝見したA様のお顔はとても元気そうで、昔話にも花が咲いて、奥様もとてもうれしそうでした。

「もう、この家も建ててから30年になるんですねー」
「玄関があがったところが少し気にはなるのですが、どこも狂ってないんですよ。よっちゃん (私のことです) が造った家はしっかりとした造りなのよね」
とお褒めの言葉を頂いて帰ってまいりました。

帰りの車の中では、30年前のことをいろいろと思い出しました。
長男が2歳くらいだったから、子供の顔が見たくて早く帰りたかったんだよなー。