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中古住宅の取引に透明性を。

今朝の日経新聞の一面、見出しの記事。

 

国交省が中古住宅市場の活性化に向けて、取引の透明性を高める、、、、とある。

つまり、透明性がなかった、少なかった、ということですね。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDF20H0Z_Q5A221C1MM8000/

 

 

その原因の一端が、いわゆる「両手取り」というものがあります。

本来、不動産の取引については、不動産業者間での物件情報を交換するシステムに、情報を開示することが義務付けされています。

しかし、これを積極的に行わない、もしくは虚偽の報告をする業者もいます。

 

なぜか?

 

それが両手取りのために行われている場合があるのです。

そもそも不動産業者は取引の手数料によってお金を稼げますが、これは、売る方も買う方も手数料を払います。

売り手側の不動産業者と、買い手側の不動産業者がいれば、それぞれの依頼主から手数料もらえるのです。

ここがポイントです。

売るお客さんも、買うお客さんも、一人の不動産業者が見つけてくれば、双方から手数料がもらえます。

これが両手取り、つまりは2重取りです。

単純に利益が倍です。

そうしたくなる気持ちもわかりますが、本来不動産業は仲介業なのに、売り手側の代理人と、買い手側の代理人が同じっておかしくないですか?

談合、ってレベルじゃないですよ。

その業者の思い通りです。

 

この両手取りを行うために、業者間での物件情報を交換するシステムに登録しない、

もしくは登録してあって、その物件に対して他の業者が申し込みをしても、「今その物件は商談中なのでダメですよ」とか言ったりすることがあるようです。

商談なんか無いにもかかわらず、そのうち自分のところに直接客が来るのを待つのです、2重取りのために。

 

そんな人を仲介人に選んだお客様は不幸です。
本来であれば買い手がすぐ決まったかもしれないのに、物件の囲い込みのために決まらない、ということもあり得ます。

 

もちろんそんな業者ばかりではないはずです。

まっとうな、お客様の幸せのために働いている人もいるはずです。

そういう人が多くなる業界になるといいな、といつも思っています。

そうすればもっと中古住宅も流通するし、まだまだ持つのに壊される建物もすくなくなりますから。

 

有限会社 水戸工務店 代表取締役 小林弘典

 

 

 

 

 

 

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