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今年の4月大工育成塾の紹介で入社した大貴の初めての墨付け

(有)水戸工務店に入社して9か月目になって、大工育成塾より大工の技術をどの位身に付けたか宿題が出されたので、その課題の練習をさせる事にしました。
宿題は土台や桁をつなぐ時の組み方で、腰掛け鎌継ぎの男木と女木の細工をして塾へ持って行きます。

墨付けの基本は、墨つぼ、墨差し、矩尺 (差し矩) を用意し、材木を見て角材の芯を計り、材木の両面に芯墨を打つ。

墨差を使うのもなかなか難しいようです。
墨差で達筆の字を書くのは、昔から言われるのが坊主が筆で書くか、大工が墨差で書くかと言われるぐらい、大工さんは墨差で立派な字を書くんですよ。
でも慣れないとなかなか難しいものです。

さて、これから鋸を使って縦引き、横引きで墨付けした通りに鋸目を入れ、それから叩きノミで細工をします。
口で言うのは簡単ですが、やっている本人は汗だくです。
私もあまり口を出すと大貴も緊張するので、少し黙ってやらせておきました。
その後は、まだ確認していません。
どうなっているかな…?

大工育成塾とは、次代を担う大工技能者育成を目的として、平成15年にスタートしました。
日本の職人文化、もの作りの文化の再興を担う人材を育成する為の国家プロジェクトとして、国土交通省が支援し、 (財) 住宅産業研修財団が運営するものです。