TOP >  今年初めから大工棟梁に戻り、自分の時間が持てるかなと楽しみにしてましたが…

今年初めから大工棟梁に戻り、自分の時間が持てるかなと楽しみにしてましたが…

建物のリフォーム工事は長い間の経験と技術はもちろん、ある程度のカンも必要です。
そんな事でリフォーム工事は見てくれなければダメと言われ、今日はあっちへ行け、
明日はこっちへ行って、と命令 (お願い) され毎日こき使われています。
一日畑でゆっくりと土いじり等とんでもない、のんびりなどしていられません。
確かに改築や改修と言っても修行をしていない大工はおさまりが悪い仕事になってしまう。
匠と言われる大工の技術は簡単には身につかないと思います。

匠の技と言われる大工の技術は一朝一夕に出来るものではありません。朝早くから夕方遅くまで
鉋やノミ研ぎ、鋸引き、釘打ち等を永い間続けてようやく一人前になります。
そうして身につけた技術を更に磨き上げて、どんな仕事でも出来る職人になって行きます。
これから大工職に限らず左官屋、畳屋さん等どんどん減って行きます。
私は大工の職人を一人でも多く育て、職人の地位向上させ、職人になり、ものづくりをしたいという
子供を増やしたいと思っています。
昔は一人前になるといっぱしの職人になったといわれたものですが、
この言葉はようやく職人の一番はしっこになったという事で、そんな偉そうに
言う言葉ではないんですよね。

話は変わりますが、先月下旬突然の寒波が関東地方にもやって来ました。
畑一面に霜が降りていました。
さぁ大変!さつま芋は寒さにあたるとすぐ腐ってしまうので、若い見習い大工二人を連れて畑に行きました。
毎年の事ですが、近所の農家の方が「大工さん掘りだね~」と感心しています。
1tの小さいユンボで一株ずつ堀り上げ、小屋の中に片付けました。

この後里芋が残っていたので、次の日に妻と二人で掘り起こしてビニールハウスの中に埋めました。
まだヤーコンが残っていましたが、12月1日には船堀タワーホールで孫、嫁、私の7人で「九段の桜」の
剣舞の舞台があったので、事務所へ戻り皆で剣舞の練習をし、夕方にはくたびれてぐったりでした。
本番当日は、入場者数が大変多く、会場いっぱい (約750人) の観客でした。
リフォーム現場回り、畑仕事、剣舞の練習と大変な思いをして練習した甲斐あって、
次の日色々な人から「お孫ちゃん達、立派でした。良かったですよ」とお褒めの言葉をいただき、
ホッと一息…。

あ~いつになったら一日畑仕事できるようになるかなぁ。