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厳選極上材 東濃桧をたずねて その1

13日の日曜日と14日の月曜日で水戸工務店の家で使っている「極上国産材の東濃桧」の産地を見に行ってきました。
参加メンバーはお客様と当社の大工・協力業者の有志で毎年行なっております。

東濃桧の産地は岐阜県になります。

お客様には申し訳ないのですが、朝の早く、6時半過ぎには当社作業所に集合して、バスに乗っていきます。
また、岐阜までの道のりは長く、片道5時間以上の道のりです。

そのような苦労をしてまでなぜ行くのか?

これはお客様にとっては、材料の良さを体感していただくは勿論、愛着を持っていただき、家に長く住んで頂きたいからです。
また、きちんと植林を行なっている産地の材を使う事で、日本の山を守る、環境に貢献しているいう意識を持ってもらえるというのも非常に大事な点だと思います。

大工と協力業者には材の価値を理解し、大切に扱う事、真剣に仕事に取り組む意思を育てる事が出来ると考えています。
家造りには携わるものとして一番大事な人間性を成長させる事が出来る貴重な場です。

当社で使用している桧は神宮備林と呼ばれるところのものです。
美林でなく、備林、神宮とは伊勢神宮を現します。
伊勢神宮は20年に一度、御遷宮と呼ばれる建て直しが行なわれます。
20年に一度行う事により、宮大工の技術を後世に受け継がせる事も目的のひとつとされています。
勿論、神宮建築に使われるものは特に良いもの (太いもの) となりますが、この地方で育った桧は、なんともいえないうす桃色の美しい木目があり、香り、耐久耐蟻性能にも優れているとされています。
早く言えば綺麗で強いのが特徴です。

そのような材を用いて造る家は、当然のごとく長持ちさせなければ、意味がありません。
長持ちさせるためには、1・住んで快適であること、2・耐久性が高く、長持ちする事、3愛着の持てる造りで、お客様自身が長持ちさせる価値があると判断する事が必要となります。
愛着の持てる家とするには、やはり、丁寧な仕事、職人として誇りの持てる仕事が不可欠です。
そのために、この旅行に大工と協力業者も参加しているのです。

今頃の新緑の季節の山はすごくさわやかです。
私自身はその空気が吸いたくて参加しているところもあります。

今回はこの辺で、続きは山の写真を載せます。