大工職人の技術を生かす仕事 古材の再利用
2016 / 03 / 25 水戸工務店ブログ
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こんにちは、小林弘典です。
先日ご契約させていただいた、市川市のI様邸、
昨日お伺いして、一仕事、の話です。
大工さんでなければ出来ない仕事、その一つに古材利用があります。
I様邸はI様のおじいさんが60年前に建てたお家で、名古屋から大工さんを呼んで建てた、と言われるだけあって、立派なお宅でした。
とは言え、昔に建てたいえですから、当然寒かったり、残念ながらかなり傾いでしまっていたり、、、
そこで快適で丈夫な住まいにする為に、当社にて建て替え工事を請け負わせていただくことになりました。
I様邸の和室の設えは上質な素材を使った贅沢なもの、ですが、捨ててしまってはゴミになってしまいます。
今となってはなかなか手に入らないような材もありましたので、来週から始まる本格的な解体工事の前に、
大工さんによる解体作業です。
まずは、欄間、一刀彫の遠近感まで現した、素晴らしく手間のかかった一品です。
これは再利用、と言うほど大変なものでは無いですが(笑)
床の間の板はすべてケヤキの一枚もの、今はなかなか手に入りません。
床の間の板には、昔ながらの板の反り止め加工である吸い付き桟が施工されていて、急遽若手の大工に講釈を始めることになりました(笑)
今は工具など使えば難しい仕事ではありませんが、当時は手加工で非常に手間のかかる仕事だったと思います。
全て加工場で保管して、新しいお家に生かしていきます!
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有限会社 水戸工務店
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作成者 : 水戸工務店