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平成21年度国交省公募対象事業に認められました。

私たち水戸工務店では、地域住宅モデル普及推進事業に参画することになりました。

私たちが馴染み深い木造住宅市場の活性化のために、地域木材の普及促進を行い、さらにその材を生かす職人の育成を行い、
そのほかにも地域材の供給体制の整備や企画開発等、優良な地域材を使うためにも様々な取り組みがあります。

そういった事業の中で、展示住宅部門として当社が所属する全建連の提案を、国が採択、当該事業の実施に要する費用を補助してくれる事となりました。

今回、新たにモデルハウスを造る計画をたて、地域流通木材を利用した長期優良住宅として地域住宅モデル普及推進事業に応募し、採択されました。
この地域住宅モデル普及推進事業で造る建物には、地域のエンドユーザーは勿論のこと、建設業に携わる人々に対しても公開し、その認識を高めてもらうことが目的の一つです。
この事業で造られるモデルハウスの補助の金額はかなりの高額のため、一つの都道府県に一物件のみ、となっているのですが、全建連の中では、日本全国でも24件しか選ばれていません。
取り組みを評価されなければ採択されないため、すべての都道府県では行われず、千葉県での地域住宅モデル普及推進事業は勿論、水戸工務店のみです。

私どもの考え方としては、構造材や羽柄は国産材、地域の材木を使用する、内装や外装については原材料レベルでの国産のものを出来る限り利用する。
耐震性、断熱性、維持管理性等、一定の住宅性能を保証する。

豊かな地球環境を今後の世代に残すため、エネルギーの消費を抑え、エコロジーでなおかつ快適に生活できる家。
愛着を持って長く住み続けられる、住み継ぐ価値のある家を造り、その家で永く生活できるためのメンテナンス計画とその履歴を残した、家歴書 (かれきしょ) を作成。
新換気システムと、適切な換気計画による室内空気環境がきれいな家。
そして、木構造の技術では、伝統の技術と最新の技術を融合させ、安心して豊かに楽しく、気持ちよく過ごせる家。

おもだった取り組みは上記のようなもので応募いたしましたが、これだけでは採択されません。
地域材への取り組みと言うことで、私どもが毎年5月に行っている、岐阜県の神宮備林へのツアーがあります。
水戸工務店では従来から優良な材木の産地へのこだわりは強かったのですが、そういった産地は高樹齢材が多いのが特徴です。
60年~100年以上かけて育った木が、その木で造った家が、30年そこそこで壊されて良いはずがありません。
木の産地をその眼で見て、感じてもらって木に対する接し方を考えてもらおう、自分の家が好きになって長持ちさせてもらおう、と考え、
7年前より山の見学ツアーを開催しております。
今回この取り組みに採択されたのは、この点が評価されたのだと思っております。

さらに、今回評価の対象で重要だったと思われる点は、国が費用を補助する以上、その地域住宅モデルが長く存在し、考え方の啓蒙などできなければなりません。
つまり、経営状態や公共性も判断基準の一つだったと言うことです。

現在はようやく設計も終わり、これから本格的に始動です。

続きはまた後で。