東濃桧 神宮備林の森ツアーにて。 その2
2008 / 06 / 11 水戸工務店ブログ
目次
当社で行っている恒例行事、東濃桧 神宮備林の森ツアー。
2日目はいよいよ山に入る事になります。
本日は観光ではなく、研修です。
朝は8時にホテルを出るため、皆早起きでした。
日本3大名湯の一つ、下呂に宿泊したので、多くの方が朝風呂に入って、すっきりさっぱり研修のスタートです。
神宮備林の山は樹齢300~400年の桧の自然林で日本でも大変珍しい山になります。
さらにその材木の貴重さでも群を抜く国有林のため、無断では入れません。
まず、山に入るために東濃森林管理署に出向き、署員の方のお話を聞きました。
私たちが乗っているバスですと、山道は通れないのでここでバスを小さめのものに乗り換え、満員の状態でスタートしました。
約40分ほどのドライブです。
途中、無断で人が入れないようにしてあるゲートを森林管理署の方に開けて貰い、目差す場所に向かいます。
途中に珍しいものに遭遇。
この林道には落石が日常にあるので、そのための保護の金網があるのですが、その向こうになんと猿が昼寝をしていました。
金網があるから安心して寝ていられるのでしょうか。
もしかすると「こんな山奥まで物好きな」という気持ちで見ているのかもしれませんね。
案内をしていただいている方に聞くと、カモシカなんかも出ます、とのことでした。
ここは第62回目の伊勢神宮の御遷宮に使われる御神木を切り出した場所の近くになり、その御神木の切り株まで、歩いていく事ができます。
少々山道を登ることになりますが。
大名行列で山登りです。
御神木の切り株前で、東濃森林管理署の方に説明を頂きました。
この切り株は平成25年に行なわれる伊勢神宮の御遷宮に向けて平成17年に切り出されました。
この木はチェーンソーなどではなく、斧で切り出されます。
切り株の上の三本の柱のようなものが見えますでしょうか?
これは三ッ緒伐り (みつおきり) と呼ばれるもので、この伐り方で行なうと、切り倒す方向を正確に出来、木の中身がきれいな状態で切り出しやすくなるそうです。
昔から、貴重材に行なわれてきた伐り方とのことでした。
すぐ近くに流れている川です。
水がすごくきれいで飲んでみたかったのですが、下に降りる道がありませんでした。
残念ですが、人が入りにくいからきれい、ということもあるのかな?
これだけのきれいな水だからこそ、良い木が育つのかもしれません。
今日はここまで、まだ続きます。
作成者 : 水戸工務店