次世代の家に必要なもの
2007 / 12 / 10 水戸工務店ブログ
目次
今日は大工職をしている弟と一緒に、マツミハウジングさんの新事務所にお邪魔しました。
いい家をつくる会のセミナーで、カナダ住宅公社の国際指導員として省エネ住宅の第一線で活躍しておられる伊藤公久氏を講師として、ゼロエネルギー住宅の最新情報を聞いてきました。
講習というと眠たくなるものも多い中、伊藤先生の講習は毎回非常にためになります。
実際でカナダで建てているゼロエネルギー住宅の話はとても興味深く、感心させられました。
日本で言うゼロエネ住宅はいわゆる太陽光発電などで、金額的に光熱費ゼロ、というのが一般的な理解かと思います。
今日聞かせていただいたゼロエネは、再利用可能なエネルギーを使って、外部からの電力供給などを極力無くすという本当の意味でのゼロエネでした。
太陽光発電はいうに及ばず、太陽熱で給湯と暖房等もまかない、さらにはジオサーマルで一年中安定した地中熱をつかってヒートポンプでの冷房も行える、というものでした。
断熱も屋根が700ミリ、壁が400ミリと冗談のような厚さでした。
まだテストケースでの建設のようですが、これが一般化して多くの家で利用可能になればエネルギー問題にも貢献でき、CO2排出などもかなり抑えられるのは間違いありません。
しかしながらコストの問題が大きな支障になりそうで、170㎡の家でおよそ1200万程度の追加だそうです。
人件費の高い日本で行った場合もっと高くなっても不思議ではありませんし、ゼロエネルギーの家の普及は、ハードルが高いですねぇ。
でも、機会があったら是非取り組んでみたく感じました。
会場となったマツミハウジングさんの新事務所はさすがに快適で、家具や絵のセンスもとってもよく、こちらも非常に勉強になりました。
しかし、快適すぎてまったりしてしまいますね。
講習には、もうちょっと厳しい環境が良いかもしれません。
作成者 : 水戸工務店