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火事の恐ろしさを知る事件がありました。


1月28日の未明、当社で建てさせていただいたお客様の近くの家で火事がありました。
このところ建設現場やゴミ捨て場などで、不審な火事が相次いでおりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この28日の火事は建設中の事務所兼住居から出たもので、近くの家にも大きな被害がありました。

おそらくは放火であろう、ということだったのですが、この様な無差別に人を殺しかねない犯罪を起こす人間というのは、とても許せません。
18日に放火犯が捕まったようですが、犯行の手口から見て、犯人は一人だとは言えず、まだ楽観は出来ないようです。

当社で建てた外断熱二重通気工法の家も延焼による被害がありました。

延焼を受けて復旧するまでをご紹介したいと思います。

火元は3階建ての事務所兼住居、
すべて燃え尽きており、火災のすごさが伝わってきます。

この火事は私共が建てた家より2件となりだったのですが、隣の家は燃え尽きてしまった状態です。
若干外皮が残ってはいますが、中はすべて炭の状態でした。
幸い、住人はいなかったようでした。
この家がこんなに燃えた理由は、推測にはなりますが、外壁の防火性能の不足と屋根周りが不燃材で覆われていなかったのが原因のようです。
また、ここの家の外壁は通常の外壁材ではなく、屋根などに使われるスレートを使っていました。
スレートは不燃材料にはなりますが、厚みが薄いので防火性能が弱かったのだと思います。

水戸工務店では、外壁は準不燃以上のものや、軒天、破風にいたるまで、すべて火に強いようにつくってあります。
屋根もスレートよりも強い、三州瓦を標準としているので、火には安心していただけます。

こちらの建物も外壁をあぶられ、外壁は反り、サッシも焼け焦げています。
雨樋は溶けて垂れ下がっている状態です。

ケーブルテレビを引き込むボックスも溶けています。

一番ひどく燃えた部分の樹脂サッシです。

復旧工事の為と現状確認の為に、外壁を剥がして、透湿防水シートを切り抜きました。
正直なところ、外壁が反るくらい熱せられれば、断熱材も溶けてしまうのではないか?と心配もありました。

ところが、内部の断熱材はまったく影響がありませんでした。
4年前に建てた新築時と変わらないままの綺麗な状態で現れました。
ほっ、としたと同時にやっぱり悪いところがあっては大変と、隅々まで点検しましたが、まったく影響なしでした。
やはり外側通気層が熱を上手く逃がしてくれたのだと思います。

外した窓の外側、延焼した方です。

同じサッシの室内側です。
全く焦げていないどころか、熱で変形した様子も見られません。
樹脂サッシは熱を通しにくい、というのは今は周知の事実ですが、火にも強いと言う事が分かりました。
樹脂サッシは火にあぶられると、溶けて落ちるのではなく、炭化して膨らむとのことでした。
溶け落ちないのでそこに存在して抵抗するようでした。

アルミサッシでは反対側まで熱を通し、被害が大きくなるのでは無いでしょうか?

サッシ、雨樋の取替え、防火破風の補修、外壁工事等すべて終了し、
昨日、足場も外れてほぼ復旧しました。