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長生き出来る家

お客様に、同世代 (30代) の方々が増えてきました。
というか、自分が家を建てる世代になったのですね。

去年の最後に引き渡したお客様も同世代のご家族でした。
シンプルモダンの素敵な家です。
完成見学会でも、特に同世代の方々からの評判が良く、建築中は良い勉強をさせていただきました。

その完成見学会の際に、お施主様のご両親もいらっしゃいました。
家の中をじっくりとご覧になりながら一言。
「どこもかしこも暖かくて、良いわね~」
去年末は例年よりも暖かい日が続いておりましたが、ちょうど見学会の日はお天気が悪く、外は寒々としていました。

余談ですが、私達は完成見学会の日は天候が悪い方が都合良いと思っています。とても寒いか暑い日の方が、「水戸工務店の家」の住み心地良さが分り易いからです。

さて、お施主様ご両親が今住まわれているのは、築40年近い古い家とのこと。
寒い季節にはつい、「暖のある場所から離れがたい生活になってしまいますねぇ・・・」
という様なお話を致しました。かく言う私の現在の住まいも築35年ほどの家です。
「そうですよねぇ。よくわかります!トイレやお風呂や洗濯が億劫で・・・」

数年前に、建替えを考えた事があったとのこと。
しかし、もう自分達も年なので、新しい家を建てるのはもったいないのではと思い今の家に住み続けていらっしゃるとか。

そこで思わず、「いえいえ。『いい家』に住むと、長生きしちゃいますよ~!」の言葉が私の口から出てしまい、言ってしまってから、失礼だったかしら??とうかがうと、笑っていらしたので一安心。

でも、『いい家』に住むと長生き出来るのは本当の事。
5年ほど前に当社で新築させていただいたK様邸。
90歳近いご夫婦が過ごす家とのことで、既にその当時、奥様様が足腰が不自由してましたので、娘さんもすぐ自分が介護する事になり一緒に住むことになるであろうと思いながら造った家でした。
平屋の介護のし易さを考えて造った家でしたが、次の年の年賀状には、「お蔭様で元気な毎日を送っています。」との言葉が。温度差が無くて住み心地の良い家に住むようになったら、動くのが億劫ではなくなって、家の中での生活がリハビリになってしまったとの事。今ではご夫婦で散歩に出かけるほどで娘さんの介護の必要がなくなってしまいました。

最近の新聞広告などでは、「セカンドライフを過ごすため家」のコンセプトでハウスメーカーが団塊の世代をターゲットにする商品の宣伝を多くしています。
二人のためのコンパクトな間取りを売りにしたり、夫婦別寝室やそれぞれの趣味の空間をプランするなど、一見魅力的な宣伝ではありますが・・・
ズバリ!『住み心地が良く、長生き出来る家』を売りにする宣伝にはお目にかかってません。

コンパクトな間取り、夫婦別寝室や趣味の空間などはさほど新しい物でもありませんね。
そんな物はプランニング次第で、今までだってありました。
少し誤魔化されている感じがしませんか?