TOP >  世界遺産の島 屋久島で自然を満喫して感じた事 第二回

世界遺産の島 屋久島で自然を満喫して感じた事 第二回

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大変貴重な屋久島の土埋木

土埋木の文字だけ見ると土の中に埋まっていると思いますが、実は地表にコケむした状態で放置されていました。
『土埋木』は屋久島の原生林の中に江戸時代に島民が巨木を伐り倒して平木を取る為に素性の良い柾目の部分だけしか使わなかったので、そのまま原生林に何百年も放置されていたのですが、昔使われなかった巨木の根や枝分かれした木や節のある部分等は加工も大変であまり重要でなかったようです。
又、人力で運び出す事も難しかった為に今でも自然林の中に沢山残っていて、私はほしくてよだれが出そうな気分ですが、とても運び出す事は出来ないなーと諦めました。。
もっとも自然遺産の山では最初から無理ですけど柾目の部分は切ったり割ったり簡単に出来るので加工しやすかったのでしょう。

屋久杉は樹脂分が強くくさりにくく又、屋久杉特有の芳香があります。
何百年も自然林の中に放置されていてもくさらずに、今値打ちが付いて珍しい杢目や不思議な樹形をした貴重な屋久杉の材を使用してテーブルや仏壇等高価な工芸品として製作販売されています。

白谷雲水峡は標高800メートル、自然原生林のやよい杉コース60分を歩いて来ました。この先6時間歩けば縄文杉に行ける。

↑縄文杉

林内は珍しいシダやコケで緑におおわれ、とてもきれいでした。
映画「もののけ姫」の宮崎駿監督も、この幽玄な世界を見て木霊 (こだま) を考えられたそうです。
巨木の根の部分を包み込むように生えたコケの先端に丸い水玉が出来、そこに陽の光が当たってきれいに光った時木霊 (こだま) と呼ぶそうです。

↑コケの先の水玉に木霊が…

島のガイドさんが、屋久島は空気がきれいなので杉の島と言っても島の人に花粉症の人はいないんですよ。島の花粉は一度着地すると舞い上がらない。排気ガスも少ないし、都会のようにアスファルトやコンクリートでおおわれていると一度着地した花粉が排気ガス等と混ざって空中に舞い上がって人に悪さをするんでしょうか。と話されていました。
私も昨年は花粉症は大した事はなかったのですが、今年は結構きついです。でも屋久島は全然大丈夫でした。
やはり地球の自然、日本の自然は素晴らしい!守っていきたい。