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遮熱塗料を使ってみました。

ただいま工事中の守谷事務所にて、遮熱塗料を使ってみました。

遮熱塗料とは輻射熱を跳ね返す作用の強いのもなので、外壁や屋根の表面に塗れば、外気温の影響を受けにくくなると言うものです。
15年前より外断熱二重通気工法を行なっている当社には、この手の情報がとても多く入ってきます。
実際に遮熱塗料を塗ったところをサーモグラフィーで撮影してみました。

屋根の下地板の上に直接材料を塗って、その表面温度を測りました。
本日も非常に暑かったので、良い機会でした。

屋根下地の構造用合板の上に遮熱塗料を塗ったものです。
比較対象として、未処理の構造用合板の切れ端をのせて見ました。
放置してから、1時間ほど経過した後、撮影をしています。

サーモグラフィーの映像です。レポートソフトで、日時、気温なども表示しています。
spと書いてあるのがスポットの温度です。
なんと、処理部分と未処理部分の温度差が10℃もありました。

実際に屋根の上に立っていても、非常に楽です。
初めは反射しているので、屋根に乗ると照り返しで暑いのではないか?と思いましたが、
実際は屋根に蓄熱しないため、照り返しはあまり来ない事が分かりました。

この遮熱材を、中にはあたかも万能のような文言をつけて売り込んでくる方もいますが、この手のものは使いどころが肝要です。
まず遮熱材と言うものは、輻射熱による熱 (放射) を遮るものですので、断熱性能は高く有りません。
中空に向かって、熱を跳ね返すのが得意なので、直接物体に触れていると、結構熱を通します。
実はこの現場もこの上に防水シートを張るので、熱を通すような状況になります。
実際に防水シートを施工したのですが、防水シート施工後、シートをめくって触るとアッチッチでした。
分かっていて行なったのですが、なぜだか分かりますか?

先ほど、いろいろな文言をつけて売り込みに来る、と書きましたが、その中に遮音性が高くなるということがありました。
この現場は屋根勾配がゆるいため、屋根仕上げがガルバリウム鋼板となります。
鉄板の屋根、と聞いて思い浮かぶのが、雨のときの音のうるささが思い浮かぶのは私だけ、でしょうか?
あの音が軽減しないかと思い立っての施工です。
結果は雨が降らないと分かりませんが、成功だと感じたならお勧めするかもしれません。
お勧めしないときは、何も聞かないで下さいね (笑)

勿論、屋根の仕上げにも塗ろうかと思っています。
こちらは効果があるのが非常によく分かりましたから。